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ピロリ菌は感染する? 家族にうつる?感染経路と子供への影響を解説

胃がん予防のために知っておきたいピロリ菌のお話
「ピロリ菌は人にうつるのでしょうか?」
「家族にピロリ菌がいると、自分も感染している可能性がありますか?」
外来でもよくいただく質問です。
今回は、ピロリ菌の感染経路や家族内感染について、わかりやすくご説明します。
ピロリ菌とは?
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、胃の中に住みつく細菌です。
感染すると胃の粘膜に慢性的な炎症を起こし、
- 慢性胃炎
- 胃潰瘍
- 十二指腸潰瘍
- 胃がん
などの原因になることが知られています。
近年では、胃がん予防のためにもピロリ菌の診断・除菌治療が重要視されています。
ピロリ菌は感染するの?
結論からいうと、
ピロリ菌は感染します。
ただし、インフルエンザや新型コロナウイルスのように、日常生活の中で簡単に感染するわけではありません。
いつ感染することが多いの?
ピロリ菌感染の多くは、
幼少期(3歳頃まで)
に成立すると考えられています。
乳幼児は免疫力が確立していないため、ピロリ菌が定着しやすい状態にあります。
一方、大人になってから新たに感染することはまれです。
ピロリ菌発見者のバリー・マーシャルという人がピロリ菌の培養液を自ら内服して急性胃炎を発症させたことが知られていますが、日常生活ではまずありえないことです。
この場合もピロリ菌の感染は一時的で菌が胃粘膜に定着する可能性は低いと思われます。
家族からうつることはあるの?
はい、あります。
特に昔は上下水道の整備が十分で井戸水を飲料水として用いたため、家庭内での感染は珍しいことではありませんでした。
乳幼児がピロリ菌保菌者の唾液を含んだ食べ物を摂取すると感染のリスクが高まります。
これは虫歯の原因菌の話とよく似ていますね。
衛生環境の改善した現代でも赤ちゃんとはスプーンなどは共有しないほうがよさそうです。
ご両親や兄弟姉妹がピロリ菌陽性の場合
ご本人も感染している可能性がないとは言えません。
過度に心配する必要はありませんが、若いころから胃腸が弱いという方は胃カメラでのピロリ菌の検索をお勧めします。
萎縮性胃炎が軽度な若いうちに除菌したほうが胃がんのリスクが下がりますので。
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まつい胃腸科クリニック